満足度★★★
新しい主役の誕生!
今回彗星のように登場した新人金丸慎太郎を主役に抜擢。そのみずみずしい演技で芝居を盛り立てた。ちょっとクールで二枚目で声が良くて、関西なまりも魅力を増した。初日ゆえの緊張した様子も、若干のせりふの噛みも、すべて初々しく感じられる好演。魅力的な役者のそろっている国道五十八号戦線にさらに魅力的な新星が誕生した。
物語はバベルノトウという不思議な植物をめぐっての友寄流ファンタジー。 こういう不思議な素材を題材にして、われわれの想像力を掻き立ててくれる構成は相変わらずうまい。
また場面転換が見事で、それぞれのシーンが象徴的なせりふで終わり、絶妙のタイミングで音楽が入り、いつの間にか観客は友寄マジックに引き込まれてしまう。
初日ゆえの練習不足な面(息があってないところ)や、せりふのとちりがあったのは残念だが、それゆえにこれからますます面白くなるだろう。期待したい。