第45回関東高等学校演劇研究大会 公演情報 関東高等学校演劇協議会「第45回関東高等学校演劇研究大会」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    麻布大学付属 渕野辺高等学校「 おやしらず 」
    脚本は既成のもの。ここの顧問も実力のある先生で大会常連校。

    クリスマス要素たっぷりのハイテンションな劇でホント、楽しかったぁ~。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    とにかく楽しいの一言!ファントムが出てきた時点でワクワクドキドキ!
    全体の作り込み、魅せ方、演出が上手い。流石!でもって登場キャラクターがファントム、ゲイリーウイッチ、オーストラリアトナカイ、南極トナカイ、ユーラシアトナカイ、アフリカトナカイ、サンタ、くるみ割り人形、クララ、なんつってファンタジー真っ盛りなわけよ。笑

    これだけのクリスマスバージョンを季節はずれの今?なんて思うかも知れないけれど、彼らが勝ち上がってきたまでは季節はずれなんかじゃなかったっ!しか~し、季節は外れても楽しいものは、めちゃんこ楽しい!

    真っ赤なお鼻のトナカイがトナカイインフルエンザになって真黒なお鼻のダークトナカイになった場面なんか、思わず拍手したかったもんね。でもってファントムとゲイリーウイッチは親子って設定なんだけれど、この二人の会話が絶妙。で、このまま突っ走るのだろうか?と思いきや、実はこのシーンは演劇部の練習シーンで、その中の一人の少女にスポットを当てる。

    その少女こと奥山優の妹、実果は不登校で家にいた。父親は歯医者、母親は専業主婦。優はそんな家族で育ち両親に甘えながら育ったが、ある日、姉妹だと思い込んでいた実果は本当の妹ではないことを知る。そして自分も両親の実の子でないことを知ってしまう。二人は施設にいたのを両親に家族として迎い入れられたのだった。そしてその両親も、実は施設で育ったことから、本当の家族の形を知らない両親は施設での年中行事を家族としての行事として同じように実行していたのだった。

    両親は自分たちが施設で育ったことから、同じ境遇の子供を育てようって決め、本当の家族のようにしていた。優がおばあちゃんと思っていたのは実は両親を育てた寮母だったのだ。この血のつながりのない家族が本当の家族としてお互いを受け入れ真実の家族になるさまを描いた物語だったが、ここに演劇部が奥山家の年中行事であるクリスマス会を華やかにしようとパーティーの企画を考えて実行するという芝居。

    夢のある仕掛けを会場にはりめぐらし、楽しくてちょっぴり切なくてファンタジーな世界でした。ワタクシ、こういった演出は大好きです。ファントム役の新井のファントムっぷりぷりが秀逸で素晴らしかった!

    クリスマスにこういった家族の物語って多いけれど、やっぱクリスマスには家族が良く似合う。

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    2010/01/20 12:21

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