第45回関東高等学校演劇研究大会 公演情報 関東高等学校演劇協議会「第45回関東高等学校演劇研究大会」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    大船高等学校・ ミュージカル『アイ・ラブ・坊っちゃん』
    ここの高校の顧問の野間哲先生が実力のある方で大会の常連校です。実に楽しみにしていたミュージカル♪

    セットがひじょうに凝っています。道後温泉のセットなど、お金かかってんだろうなー。と思いっきり感じた。気合入ってます。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    明治の文豪夏目漱石が「坊ちゃん」を書き上げた11日間をミュージカルで描く。漱石は癇癪持ちで、家族とも上手くいかない、そんな自己嫌悪との日々を戦いながら「坊ちゃん」を執筆するわけだけれど、自ら書いた登場人物に励まされたり、気づかされながら、自己を見出していく様をびっくりするくらい完璧にミュージカルに仕立てていた。

    悪妻と言われた鏡子の真相も解き明かされ、「坊ちゃん」のストーリー展開とともに漱石の人間的成長が明らかになる。夫婦愛や盟友・正岡子規との友情をも織り込み、完璧でまったく欠点のないミュージカルでした。お馴染みの猫が登場するのだけれど、この猫役のキャストがバレーを習ってるのか、キャッツのような動きで、実に美しいのです。高校生のキャッツ!素晴らしい!

    そして、山嵐と正岡子規役のキャストがいい味出してました。人が人らしくあるための正義なんつって赤シャツをやり込めるシーンはスカッとした!(^0^)ものすっごいハイレベルな高校生たちで、プロ並み。こうした有名校にありがちに部員も多いようでミュージカルに欠かせない出演者の多いこと、多いこと!(^0^)

    いつも完全ばかりを求めているから満たされない漱石に、正岡子規は言うんですね、「キャッチボールの基本は相手の胸をめがけて、しっかりと投げる。例え相手がひねくれた球を投げても文句言わずに拾う。」
    人生の基本かもしれないね。(^0^)

    こんなに完璧で素晴らしいミュージカルだったのに受賞出来ませんでした。やっぱ、ミュージカルは高校演劇に不向きだったんでしょか?
    ワタクシは十二分に楽しんじゃった!飛んだ高さにも感動!(^0^)

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    2010/01/20 02:21

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