満足度★★★★
静かな純愛物語。「この世は影にすぎない」宗教だけでなく様々な偏見も描かれる。
本年初観劇は、これ!
『永遠の愛に生きて』という邦題の映画にもなった、
「ナルニア国物語」の作者C・S・ルイスの最初で最後の恋の物語。
中年の純粋な恋愛物語に泣きましたが、そのベースには、
C・S・ルイスとイギリス国民の宗教観が大きく横たわっています。
それだけではなく、 離婚歴があるユダヤ系アメリカ人であるジョイや、
女性の自立に配する偏見も描かれていて、深い。
加藤さん、春風さんも自然で良かったのですが、
他には、特に本当に穏やかで静かな斎藤晴彦さん、
偏屈さがよく出ていた新井康弘さん、そして
意外と重要な役回りの少年役の石田麻織恵さんが印象的でした。