満足度★★★★★
目崎ファンタジーの確かな歩み!
若い作家&演出家の進歩を確認出来ることはとてもうれしい。前作の感想でも書いたが、目崎剛は作家としても演出家としても着実に階段を昇っている。昔の作品で感じた歯切れの悪い部分や未完成の部分がどんどん洗練されていっている。しかも短期間の間にだ。
しかし、前作が去年の11月末、それから2ヶ月もたたずに新作とは、その創作意欲に恐れ入るし、それでこれだけの作品を作るのだから、それだけでも凄い。油がのってきているのではないだろうか。
役者では売れないけど前向きな漫画家工藤優女を元気いっぱい演じた矢鋪あいが素敵だった。夢を食う妖怪獏を演じた紺野タイキと枕返しを演じた石下ゆかも独特の魅力があって引きつけられた。