満足度★★★★
共感できる部分が多かった
2009年初めのこのレビューを書いておきたくて団体検索したら
なぜかうまく出てこなくて、あきらめかけてたら、しのぶさんの
ブログからたどり着けました。
久々の活動再開だったようですが、私は初見でした。
以前、「女相撲」のドキュメンタリーを観て興味を持ったことが
あったので、題材に惹かれて、立地上わが家からは遠いので
ふだんはなるべく避けているアトリア春風舎に出向きました。
高山さんの作風はやはり青年団っぽいなあと思いました。
言葉ではうまく言い表わせないんだけど、青年団のお芝居には
開幕前、舞台装置の前に来ただけで「青年団バリア」という目には
見えない空気のようなものが感じられ、お芝居が始まると「大好き」
と思う人と、「どうにも受け付けられない」という人に分かれるようです。
平田オリザさんの学友で、私に初めて平田さんのお芝居を教えてくれた人が、のちにこれと似たことを語っていました。
だから「まず、とりあえず観てみて。合わなかったら引き換えしていいよ」
って、その人は誰に対しても言うのだそうです。青年団のお芝居に出てくるような静かな微笑をたたえた人でした。
高山さんのこのお芝居も青年団の色を持ちつつ、人間描写が自然で丁寧で好感がもてました。