満足度★★★★★
こんな芝居が観たかった
旗揚げから10周年だとか。
「tea for two」という劇団名にちなみ、大根健一はは文字通り
「二人でお茶を」という雰囲気の芝居を書いている作家。
だが、私がここの芝居で最初に観たのは法廷劇であった。
馴染みがある東大の学生劇団出身らしく、知的なコメディーで
面白かった。
2回目に観たのがまさに「二人でお茶を」系統の芝居だったが、
悪くはなかったものの★3つという印象の芝居で、以来ずっと観にい
ってなかった。
今回、日程の都合上、千秋楽のAプロしか行けなかったのだが、
あまり良かったので、急遽、午後の予定を変更して、Cプロも観ることに
した。
年齢を重ねた人ほど深く楽しめる芝居だと思った。
オーソドックスだが、ちゃんと毒のある大人のドラマが描かれている。
こういうのは単なる想像力や技術では書けない。
ちゃんと人情の機微についてわかっていないとね。
その点では、往年の邦画のような味わいのある作品でした。
まず、Aプロについての感想を書きます。
「天体観測」のみ、ミノタケプランの石井信之の作・演出。
「桜坂」は大根が唯一好きになれない歌だそうだが、
好きになれない歌で、こんなすばらしいドラマが作れるなんてねぇ。
面白い。
2009/12/29 22:43
2009/12/29 20:38
2009/12/28 20:06
2009/12/28 19:36
>そんな風に心安らかにお茶の一時を楽しめるような芝居
ああ、そういう雰囲気のお芝居ではありますね。数年前に見たときも、デートに選んでも
いい感じで大人っぽかった。うんと若い人はテンポがゆっくりしてるから合わないかも。
どちらかといえば、オムニバスは私も好きじゃないです。でも、吉村公三郎とか昔の監督が
好きな女優使って豪華なオムニバス作ってるのは良かったです。要は脚本と演出、俳優の
技量でしょうね。この劇団は、今回みたいに連関性のないオムニバスでなく、1つにまとまってる
のも作ってますね。客演陣も上手な人選んでるし。自分の好きな俳優を推薦したいくらいです
(笑)。
常日頃、tetoraさんが言われている暴力の表現の問題、ジエン社の作者本介さんがものすごく
詳細なアンケートを公演でとってたのですよ。「何をどこまで許せるか」という質問。彼の良心を感じました。tetoraさんが共感しそうな作者ですよ。