最後の料理人 公演情報 味わい堂々「最後の料理人」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    作家が描いたおとぎ話
    おとぎ話というにはファンタジーでもないし、ましてや、赤頭巾ちゃんや白雪姫や、とんがり帽子の7人の小人や、はたまた、白馬に乗った王子さまなんて登場しないのだっ!

    だから、おとぎ話にはちと、遠いが、それでも作家はおとぎ話といいはるのだった。(苦笑!

    以下はネタばれBOXにて。。


    ネタバレBOX

    ちなみに白馬に乗った王子さまは、中々見つからないと思う。だって白馬自体、あまり見かけないよね。王子を見つけるより白馬を見つけるほうがムズイ・・・。

    その昔、作家は母から聞かされていた「伝説の料理人」というおとぎ話の中のキャラクター、おかあさんを探す為にとある喫茶店を訪れる。そこには見た目もまんま、おっかさ~~ん!と叫びたくなるような、味噌汁の香りのするおかか(喫茶店の女主人)が居た。

    その喫茶店には出会い系サイトにハマル婦人、折鶴ばかりを作る女、嘘ばかりついて現実から逃避する女、万引き常習犯の喫茶店バイトの女、言葉の発音がオカシイ女・・・、と全員が満たされない女たちが集っている。

    と、同時にこの物語を書いてる作家・たまこ自身も満たされていない。かつて、「母の作る料理を食べると幸せになるぞー。」と言っていた母は、たまこが幼い時に何処かへ行ってしまったのだった。

    そんな闇を抱えた女たちがおかかの作ったオムレツを食べて満たされたい。と願う物語だったが、それを明るくダークに表現してたと思う。大きな笑いこそなかったが、それぞれの登場人物のキャラクターが個性的だった為に救われた。
    始まりの映像が素敵だったなぁ。誰が作ったんでしょうか?あの言葉のない映像が延々と続けばいいのに。と心から思っていたのでした。

    お家に帰ってオムライス作ろう!っと♪


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    2009/11/27 16:32

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