ラフカット2009 公演情報 プラチナ・ペーパーズ「ラフカット2009」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    お辞儀マニア必見!
    演劇ってええですなあ、ということがよくわかる、ナイスな4本立て。
    やっぱ、演劇ってラジオドラマでもなければバラエティでもないし、吉本でもなくて、乱暴にわかりやすく言ってしまえ、今、目の前にあるものからラジオドラマを引いて、バラエティも引いて、吉本も引いて何が残るか。さらに極端にいってしまえば戯曲・脚本さえも抜いてしまって何が残るかという見方が、貧乏くさいながらも、有効なんだなあと思った次第でありまして、その意味では、第二話の「空気」は演劇してましたねえ。濃密です! しかもあれだけの役者さんが出ていて30分であそこまでひとりひとりの「役」ではなくて「顔」と「姿態」を大事にするというのは、ちょっと感動もので、さらにおいうちをかけるように、ラストシーンのあの「お辞儀」! あの「お辞儀」はすごかった。涙が出てしまった。「リトル・ブッダ」のベルトリッチも真っ青のお辞儀で、あれは、やはり演劇でしかみられない瞬間でありました。第4話の上手のベッドにいたおじさんも、よかった。ポコンと劇に穴をあける存在感があって、「手堅さ」だけでは得られない、手触りをあのおじさん、あの芝居にもたらしていてくれました。

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    2009/11/16 14:19

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