満足度★★★★★
現代の女方:篠井英介×演出:鈴木勝秀 三部作最終作は新スタートの予告編!和の世界観で翻案,舞踏も交えた意欲作.
現代の女方・篠井英介さんも50歳を越え、スズカツさん
との共作シリーズ三部作も「欲望という名の電車」
「サド公爵夫人」に続き本作で一応ひと区切り。
この3作の前の「トーチソングトリロジー」で篠井さんに
魅せられて以来、本作を含めて4作とも全部観れました。
パンフの対談では、この先も続きそうで、ひと安心です。
(ただ来年は、ひと休みらしいです)
篠井英介さんのセリフ回しや舞踊が美しく、知らず知らず
に惹きつけられました。
また、上條恒彦さん、江波杏子さんを王と妃に迎えたのは
大正解。
お二人のしっかりとした演技の支えがあってこそ、
和風の本案や、篠井さんの女方と日舞、森山開次さんの
創作舞踊などが際立つというものです。
邦楽の生演奏や、和と洋のテイストの衣装なども
素晴らしかった。
篠井さんは、仲間由紀恵さん主演の新ドラマシリーズ
「アンタッチャブル」第一回でも新興宗教の教祖役で
怪しいキャラを発揮されてました。
年齢的には分岐点の時期でもありますが、作品や役に
対する姿勢や、カーテンコールでいつも垣間見れる
謙虚さ優しさもひっくるめて大好きな役者さんで、
今後の活躍にも期待します。