お薦め演劇・ミュージカルのクチコミは、CoRich舞台芸術!
Toggle navigation
地域選択
ログイン
会員登録
全国
北海道
東北
関東
甲信越
北陸
東海
近畿
中国
四国
九州
沖縄
海外
管理メニュー
団体WEBサイト管理
顧客管理
バナー広告お申込み
バナー広告お申込み
Toggle navigation
menu
公演検索
HOME
公演
検索
ランキング
チケプレ
掲示板
Myページ
団体・公演・劇場登録
団体WEBサイト管理
チケット管理システム
CoRichチケット!
チケット管理システム
CoRichチケット!顧客管理
HOME
公演
「ロミオとハムレットの夢物語」
観てきた!クチコミ一覧
クチコミとコメント
公演情報
アイサツ「
「ロミオとハムレットの夢物語」
」の観てきた!クチコミとコメント
前のページに戻る
ボム木偶(68)
満足度
★★
作る側の世界
なにやら、最近はやりの演劇の、コピペのような印象。残念ながら、楽しめなかった。
ネタバレBOX
「ハムレット」の劇中劇として、「夏の夜の夢」のボトムたちの芝居が上演されるのが、「冬物語」のレオンティーズのお城、という、シェイクスピアのザッピング。松岡和子訳のあとがきに忠実に、「メタシアター」という側面をクローズアップした舞台。
「演劇」というものを「演劇」自身が批評する、自己言及スタイルのために、シェイクスピア劇をみつめる観客が、舞台のはずれに二人。劇中人物のパック(死後のロミオ)と、大学生の男の子が、劇をみつめる。さらにそれを、舞台から一段降りた、上手のはずれにいる、演出家が、みつめる。観客は、それら全部を、みせられる。
ずっとゲームに夢中の大学生が、次第に演劇に引き込まれて、最後、ハムレットのラストシーンに介入して、ジェノサイドを止めようとする「感動的」な姿をみても、なにも感じることがなかったのは、観客席と、すぐ目の前にあるはずの舞台との間に、大きなへだたりがあったから。
演出家は、目に見えるかたちの才気をみせようと、必死になっている様子。群雄割拠の演劇の世は大変なんだろうなと、僕などは同情してしまうけど、それだけに、演劇の世界の外の、観客席が、みえていない、と思ったのだった。
シェイクスピアのメタシアターは、とても大きな発想で、全ての人は、王様も庶民も「役割」を演じているにすぎなくて、役を離れた後に残るものはなにもないよ、というものだと僕は思っているんだけど、今回の作品では、最後に、ハムレットの悲劇を止められなかった男の子が、劇団の門をたたく。あれ? と思う。現実の人間が、演劇の世界に入るという構図は、反対なのではないか。演劇の中にどっぷり浸かった、作る側の世界が、人間世界よりも大きくなってしまっているみたい。演劇の外の世界に暮らす僕などは、勝手にやんなさい、と思ってしまった。
シェイクスピアの劇は、演劇を使って、現実の世界を変えているみたいにみえるかもしれない。でも、実は、ハムレットもボトムたちも、リアもマクベスも。自分が、単なる役者を演じていたにすぎないことを知って、無を背負い、現実世界に出て行く。決して、演劇世界にとどまることは、しておらず、演劇世界と現実世界の区別がなくなる、だからこそ、外側にも響くのだと、僕は思う。
0
2009/09/26 00:07
0
0
前のページに戻る
バナー広告お申込み
このページのQRコードです。
拡大
×
このページのQRコード