満足度★★★★
舞台の空間、舞台と観客との間にある「虚無」前回の公演は、会場のサイズと1本の上演時間の短さで、凝縮され、こちら(観客)側と舞台との一体感を強く感じたのだが、今回はそうではなかった。クールなのだ。いい意味でスカスカ感、冷めた感が漂う。「虚無」とも言えるその感じ。それはまるでエーテルのように存在する。その感じは、演出によってコントロールされたものだと受け取った。80分なのに短編を観たような印象。演技がきれいに流れていかないところに、少し苛立ちを感じたが。
ネタバレBOX
3
2009/09/11 04:22
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2009/09/13 16:56
2009/09/13 09:54
2009/09/12 10:16
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どうやら私の感じたものは、意図されていたものと近かったようですね。確かに今回もコミカルなところもありましたが、前回観たものとのギャップがあり、それを考えつつ、これはそういうことなのだ、と感じたわけです。
>ぼくにとってこれが「胸がざわざわするハートウォーミングストーリー」なんです。
なるほど! 言われてみれば、なるほどです。
それは理解できますし、思い当たります。今回拝見して、このクールな感じこそが、本質的にお持ちになっていることなのだろうと感じました。
それは、前回を振り返ってみてもそう思います。あの共同生活の中心にいた女性の心の中は、今回の女性作家に近しいということもあります。・・・ハセガワさんは、そういう女性を繰り返し描くということは、やっぱり、タイプってことなのかもしれませんね(笑)。
それと、ハセガワさんは、集団心理というか、善意の顔をして、無自覚に徒党を組むことに嫌悪感みたいなもの(恐怖心かもしれない)を感じているのではないかとも思いました。被害者の会とかもそうでしたし。
それにつけても、もう1本のほうを観に行けなかったことが悔やまれます。あちらはもっとポップな感じがしてますし。