トラベリング・オン・ザ・シャーレ 公演情報 カムヰヤッセン「トラベリング・オン・ザ・シャーレ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    完成度の高い脚本と、センスある演出!
     懲りに凝った台本であるにも関わらず、中心を流れるものは奇をてらったものではなく、あくまで王道。脚本の完成度の高さをまず高く評価したい。SFというと、荒唐無稽な展開になりやすいのだが、それを脚本の力でそちらに走らず、本筋である女医大坪の研究者としてのハートとヒューマニズムをしっかりと描いた。
     はらはらどきどきと面白いだけでなく、医療の現場の問題とその中で働く過酷さをしっかりと描き、しかし、その中で医師達が懸命に患者のために闘っている姿をしっかりと描いた。(もちろんそうでない医師もいるが。) 

    ネタバレBOX

     主役の女医大坪を演じた甘粕阿紗子は最初(役者として)ひ弱な印象をいだいたが、ストーリーが進行するにつれて、劇中の大坪を演ずるに相応しい強さと一途さを持っている女優だと思えてきたた。これからが楽しみだ。もうひとりの女医藤沢を演じた今城文恵は絶望的な医療に現場で、ニヒルにならざるをえない毎日を、それでもしっかりと闘って生きている女医を見事に演じていた。こちらも魅力的な女優だ。

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    2009/09/06 12:03

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