満足度★★★★
神がかった脚本と、役者の熱演。。。
7組の男と女の出会いと別れ(そして再会を約束された遠い未来を暗示)を描く作品。
物語はそれぞれ独立しており、相互の連関は内容に思われた。
7つの物語は、観念的なものから、具象化されたものまで、ジツに幅広く、私は宗教性を強く感じさせられた。
まるで、何者か(神か?)があらゆる人間の好みにあうよう、7つの趣向の異なる物語を、作者の筆を通じて、書かせたかのよう。
見終わった直後は、あまりに重く(戦場の場、遺骨の場など)、あまりにばかばかしく(男女の営みの場)、ドット疲れてしまったが、場面を思い返すごとに、じわじわと、作品の深さを再認識できるようになった。
また、役者は、あれだけの力をこめて、演じていては相当に疲れるだろうと思われるほどの熱演を見せるが、時に過剰すぎて、観客が疲れてしまうほど。特に、第一番「戦場」での、「どもり」は見ていてつらかった。
観劇から1日近く経過したが、なかなか作品のすべてを理解できては居ないように思う。
たいへん評価の分かれる作品であろう。