満足度★★★
大きくふくらみ、やっぱりしぼむ。
「大きな期待はしぼむもの。」3
山中隆二郎の新ユニットということで期待をもって臨んだ。
期待をしてしまうと往々にして気持ちはしぼむものだ。
今回も正直、徐々にしぼんでしまったことを告白する。
現実の事件を昭和偽史っぽく展開しつつ、実は家族物語。
そういった物語は好みのはずなのに乗り切れない。
超現代口語や劇画調の言葉が入り混じるせいだろうか。
それこそ山中戯曲特有のくすぐりなのに笑いきれない。
そんな中で、伊東沙保、遠藤留奈の仕事は印象に残った。
それにしても、山中演出の元で、遠藤は光る仕事が多いなぁと思う。
はたして、ロハ下ルはどういうユニットになるのか。
近作の『トカゲを釣る』や『クロウ』の路線を踏襲し続けるのか。
『Magie』や『Adam:ski』が懐かしくなった。