満足度★★★
大きくふくらみ、やっぱりしぼむ。
「大きな期待はしぼむもの。」3
山中隆二郎の新ユニットということで期待をもって臨んだ。
期待をしてしまうと往々にして気持ちはしぼむものだ。
今回も正直、徐々にしぼんでしまったことを告白する。
現実の事件を昭和偽史っぽく展開しつつ、実は家族物語。
そういった物語は好みのはずなのに乗り切れない。
超現代口語や劇画調の言葉が入り混じるせいだろうか。
それこそ山中戯曲特有のくすぐりなのに笑いきれない。
そんな中で、伊東沙保、遠藤留奈の仕事は印象に残った。
それにしても、山中演出の元で、遠藤は光る仕事が多いなぁと思う。
はたして、ロハ下ルはどういうユニットになるのか。
近作の『トカゲを釣る』や『クロウ』の路線を踏襲し続けるのか。
『Magie』や『Adam:ski』が懐かしくなった。
満足度★★★
う~ん
戦後まもない時代の作品で楽しみにしていたのですが、いまいち盛り上がりが中途半端かなぁ~と思いました。もう少し住人以外の暴動を前面に出した方がしっくりきたのかもです。次回作に期待したい。
満足度★★★★
タイトルに説得力
“セインツ”の中身?仕事?は移ろうけど、
最初から最後までセインツ・オブ・練馬の物語で
追いやすくてよかった。
役者さんのバランスと、ポジションの取り方が非常にうまく、
かなりカチッとした安定感があって(スタッフワークにも、もちろん)
さすが山中さん、おもしろかったです。
満足度★★★★
内面へ内面へ
これまでのスロウライダーの作品も、人間の内面に住む狂気・猟奇を
現わしていた気がしますが、今回は実際に起こりえそうなリアル感は
ストーリーに入り込みやすく、人間の性と社会のおぞましい部分が
より浮き彫りに感じられた気がしました。
どこまでが現実で、どこまでが幻想なのか。
昨日から自分なりの解釈で想像するのが楽しいです。