満足度★★★★
マイルドなバッドエンド
生きることに失望しかかっている男と女それぞれの前にナゾの人物が現れ、彼らに関わる人物が持っていた100円ライターの出どころを遡りながら関係者の持つ「チカラ」を当てろと言い…という物語。
出だしは2組それぞれを交互に描きながら、次第にそれが接近・交差して1つにまとまってゆく構成が巧み。
また、毎度ながら映像の使い方も上手い。超能力で行方不明者を探す番組でのスタジオと現場中継の表現なぞまんまだし。
ただ、必ずしもハッピーではない終わり方なのはちょいとひっかかる。
とはいえ、ロミジュリ風でありつつ悲劇というよりは「マイルドなバッドエンド」ってところなのであくまで「ちょいと」なのだけれども。