逆鱗に唇を 公演情報 地球割project「逆鱗に唇を」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    今回ほど劇評を書くのに
    苦悩した事はなかった!(^^;)
    他のメンバーから『観てきた!』がUPされてないってことは、恐らく同じ思いなのだろうか・・?

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    相変わらず、セットは美しい。
    ビニールや透明なテープのようなもので壁を作ってあるから、そこにライトを照らすと、ガラス細工のような輝きが増し光る鉱石のような世界です。今回の役者の衣装は赤。いつものようにテープで巻いたような素肌が見える衣装。素敵です。

    地下で発掘を続ける『モグラ』と、陸で活動する『ニワトリ』と、海を越えようとする『ワタリドリ』、そして『ハゲモゲ』(禿げたモグラ)が現代遺跡と思い込んでるゴミの山でのお話。
    利口なニワトリは低下層のモグラ、ハゲモゲとワタリドリ達を『逆鱗』という化け物を使って、自分の支配下に置こうと企む。それは空の向こうにある汚染されていない新大陸を目指す為だ。ニワトリは鳥たちに管理されてるモグラを竜のような『逆鱗』の中に入れて、ニワトリ以外の者達を怯えさせ、意のままに動かそうとするが、やがて動物達は自分達のどんな技術を使っても汚染されたこの世界から脱出出来ない事に気付く。それでも『船』に乗って発とうとした瞬間に大きな破壊が訪れ、全てのものが崩壊する。
    ここで前作の『玉青』が登場するシーンがあるが・・・、はっきり言ってこの場面がどうもよく理解出来なかった。玉青と逆鱗の中のモグラの同等の孤独を表現したかったのだろうか・・?
    暗闇で生きた玉青と逆鱗の中のモグラは同じように一人の女性を愛し、やがて宇宙の果てへ何処までも行ってしまうのだが、ここでのテーマは孤独だ。
    どんな世界でも支配があり争いがありピラミッド社会がある。
    その中で主人公は小さな愛を育むがそれは破壊という得体の知れない大きなもので遮られる。それでも二人は抱き合って宇宙の屑と消えるのだ。
    何故か今回の劇は登場動物の関連からか、幼稚に感じた。キャストのセリフも聞こえない箇所があり、ひじょうに残念だった。

    脚本家・高橋の描く闇の世界は常に孤独と隣りあわせで離れる事はない。どの作品にも愛があって、その先には孤独がある。
    それはきっと、高橋自身が孤独なのかも知れない。そんな気がした作品だった。

    2

    2009/06/16 17:18

    0

    0

  • おーじ>

    ああーー!!、なんだこれっっっ!!!
    さっきまでアクセス数4600あったのが、24時過ぎたら3687に減ってる!たったの1分で1000アクセス減るって尋常じゃあないっしょ。こりっちって案外いい加減なのかも。(苦笑!)

    で、しんろくの世界。
    ん、確かに難解。今回はその仕込まれた原石がどこにあるのか解らなかった状態。
    たぶん、演出家や出演者は解ってるはずなのよ。自分達の作品だから。
    だけれど、それを観客に伝えることが出来なかったら、その主張は主張でなくなるわけよね?
    そうでしょう?おーじ。
    主張や示唆や、意思表示は相手に伝わってナンボなんだもの。
    貴方がいつもワタクシにコメントする時、または、日記でセッションする時、ワタクシに誤解されないように失礼のないように。って言葉選びに気を遣ってるでしょう?
    芝居だってそこに観客が居る限り、解らせる、理解してもらう努力はすべきだと思うのよ。

    後で一度ゆっくりしんろくに聞いてみるけれど。
    孤独なしんろくに!(^0^)

    おーじのフォローはしんろくにもワタクシにも暖かい陽射しのように伝わっていますよん♪


    2009/06/18 00:27

    しんろくさんの世界、相変わらず独創的ですね・・。

    今回ストーリーは少し難解な印象も受けますけど、色んなところに、光る原石が仕込まれていそうです。

    しんろくさんが描く世界は、いつも何かを主張、示唆しているようにも思えます・・。


    またキーになるワードにも随分思いを込められているようにも・・。

    今回ですと逆鱗と言う単語が出てきますし、前作「玉青」でも登場人物にゼンウなんてネーミングしてましたし・・。

    これはあくまで自分の思い込みかも知れないですけど、何となくこだわりがあるような印象を受けるんですよね・・。


    レビュー文末の3行、素晴らしい表現ですね・・。
    しんろくさんの創り出す世界を、鮮やかに凝縮しているようにも感じました。

    2009/06/17 23:23

このページのQRコードです。

拡大