炭酸の空 公演情報 津田記念日「炭酸の空」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    最後まで張りつめた緊張感が続く
    極限的に追い込まれた状況での人間同士の微妙な均衡を描いている。背景があまりに見えなさすぎる故にただ傍観な印象。104分。

    ネタバレBOX

    劇場真ん中に空間的に解放されたセットを作り、腰丈の敷居で閉鎖的な空間を作り上げている。舞台はシェルター内のリビングという設定だろうが、セットの両側に出捌けを設けた分逆に閉塞感がなくなっている気が。

    最大公約的世界の終末を想像してあげればよいのかも知れないが、それにしてもこの状況や各人物が描ききれておらず、話として成り立ってないとも思えて。緊迫感が途切れないのはよいと思うが、闇雲に煽っただけではそれが世界観とは言えないような。

    1時間過ぎるまでの淡々とした進行とそれ以降の急激な展開にはあまりにギャップがあってついていけない。特に伏線を張ってたわけでもないし、その振り幅には違和感さえも。

    楕円形のセットを囲むようにして配された座席はどの席からも必ず死角ができてしまう。カッコよいセットだと思うけど、定位置での座り芝居が多いため、座った席によって見える役者に偏りが出てしまい、観客が抱く印象も変わってくる気が。凝った空間のこの空気を見せるというのなら仕方ないけど、それ以前に観客に役者をちゃんと見せる演出的工夫が必要かと。

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    2009/06/08 09:50

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