「グッドバイ」 公演情報 座・キューピー・マジック「「グッドバイ」 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    あの世のおとぎ話
    売れっ子の怪奇小説家が見た夢物語。

    無体セットの作り方が素晴らしい!ベッドからあっという間に階段になったり。
    霊媒師役の鶴屋紅子が見もの!楽しいです。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    売れっこ小説家はアラジンのごとく三つの願いが叶った事で幸せの絶頂に居た。願いとは、売れっ子小説家になる事。古女房・政子の死。若い娘・綾との結婚だった。

    ところが至福な時は長く続かない。花嫁とベッドインした矢先、花嫁は急死してしまう。そんな小説家の失意の中、妖しい霊媒師が訪れる。霊媒師役に鶴屋紅子。適役です!とにかく面白い!(^0^)
    もっと笑っていいシーンなのに今回の観客はおとなしめ。
    妖しい霊媒師がなんだかマジナイめいて蝋燭を持ち出したり明かりを消したり・・(^^;)  恐怖でババル人は居ないだろうけれど、もっと迫力があったら面白かったのに~~(^0^)

    小説家の家に白装束の霊たちが現れ、死んだ政子も現れる。政子は「十分に愛してもらえなかった」と恨みをいい、同じく死んだはずの綾も現れ、「閻魔大王に言い寄られて困ってるから、貴方も死んで私と一緒に居て。」とのたまう。ここで小説家は死と生について真摯に考える。そして自分の生き甲斐は純文学を書くことだった。と結論に至る。同時に政子の言葉によって、かつての自分は小説家になるべく正直で純粋で輝いていた。と、あの頃の心境を思い出す。

    一方で小説家を愛していたと思っていた綾は自分の死んだ父親と瓜二つの小説家に惹かれただけだったことに気付く。そのことを知ってしまった小説家は、同時に、あの夜に死んだのは花嫁の方ではなく、自分だった事にも気付いてしまう。自分の死を受け入れる事が出来なくて彷徨い続けていた、という筋。

    しかし、小説家はこの間、さまざまな事を見つめ直し、政子と一緒にあの世に行く事を決意する。

    全体的にもうちょっと笑いがあったら良かった。終盤に涙するシーンも欲しかったが、濃いキャスト陣を観るだけでも、相当楽しめる。
    霊媒師があれこれするシーンでは蝋燭を灯したり、電気を消して暗くしたりで、ちょっとしたお化け屋敷的な感覚も楽しめるが、それ程の恐怖感はない。個人的には新妻役を福山光恵を。召使役に浦本早都美のほうが適役かと思った。新妻役の浦本はちょっと頂けない。新妻の演技がなんだか・・ずるそうなんだよねー。仮面を被ってるようなずるさが見え隠れして、白くない!(^^;)むしろ、メイドのほうが適役かと。。
    まあ、個人的な主観です。

    2

    2009/05/21 18:39

    0

    0

  • 案外、自分が至福な時を過ごしてる場合って周りがみえない場合が多いよね。
    ラストは先妻との本当の愛に気がついて二人仲良く黄泉の国へ発つところ、ニクイですね。

    はい。浦本のキャラがどうも・・・小悪魔的なんだよね~。たぶん、この感覚って同姓にしか解らない感覚。だから同性の観客にはあの新妻はウケナイと思うよ。帰り際に、女性が二人、ワタクシが思ったことと似たような事をおしゃべりしてました。

    配役が違ったならもっと感動もあったかと・・。惜しい。。

    2009/05/22 18:50

    ストーリーの展開は面白そうですね・・。

    人間万事・・、とかく福と禍は隣り合わせ、失意に突き落とされて初めて自分を見つめなおすというのは、人間の本質を突いているようです・・。
    ラストもそれなりにうまくまとめているんでしょうね・・。


    このお芝居は観ていないので何とも言えませんが、キャストが適役かというのは確かに観ていて感じることもありますね・・。
    あ、この役者さん、あの役柄の方がピッタリなのにぁ・・、なんてこと・・。

    まぁもちろん観る側の勝手な意見ですけど、作り手からするとこういった感想もまた貴重なものでしょうね・・。

    2009/05/22 16:06

このページのQRコードです。

拡大