無頼茫々 公演情報 風琴工房「無頼茫々」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    力作
    風琴工房は史実と向き合って、それを舞台の上で役者が演じる事で、見ている観客にも「生きた人が目の前で体験している事」の様に感じさせてくれるのがとても優れていると感じます。

    今回も大正デモクラシーという西欧思想と報道の自由のために戦う時代を描いた力作でした。

    ネタバレBOX

    貧困と抑圧の中で、人々は米騒動を各地で起こす。
    国からは米騒動の報道を規制される。

    そんな時代の中で報道の自由のために戦う若いジャーナリストたちの熱い姿を描いています。

    思想が思想として成立していた時代。
    思想のため、信念のために戦う姿は現代人が忘れている、忘れてしまったもの。
    それを役者さんたちが目の前で立ち上げてくれるので、その世界に見入ってしまうのでした。

    木目の床と2枚の後方パネルでシンプルに組まれたセットは次々と場面を変えていきます。
    ちゃぶ台を出すだけですっかり茶の間になってしまうのは流石です。

    力のある役者さんたちが、力のある戯曲に正面から挑んだ力作!

    見ていてパラドックス定数「インテレクチュアル・マスターベーション」が何となく思い浮かんだ。

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    2009/05/13 01:57

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