「 天才作家の7つの贈り物 」 公演情報 TOKYO NOVYI・ART「「 天才作家の7つの贈り物 」 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    傷ついたかもめ
    とにかく、素晴らしい!の一言!
    次は何を観るか迷うところ。(^0^)

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    青年トレープレフは、美しい湖のほとりにある伯父ソーリンの田舎屋敷に住んでいる。そこへ、著名な作家トリゴーリンを連れて、モスクワから有名女優である母アルカージナが華やかな空気と共に帰ってくる。

    湖の向うに住む女優を夢見る娘ニーナに恋をしているトレープレフは、自作の劇にニーナを主演させ、アルカージナらの前で上演するのだが、彼女は茶化すばかりで真剣に取り合わない。怒ったトレープレフは劇を中止する。医者のドールンはトレープレフの才能を評価し、励ます。

    ニーナはトレープレフの想いに気付いているが、女優として大きく成長しなくてはならないという野心に溢れている。そして、ニーナはトリゴーリン(アルカージナの愛人)に憧れ愛してしまい、やがてトリゴーリンはそんなニーナを受けとめる。

    そんな中、ニーナの気持ちを知ったトレープレフは、失意の中、自殺してしまう。
    トレープレフの苦悩は、アルカージナやトリゴーリンが少々の才能で華々しい成功を収めていることに対する不満と、自分の愛するニーナがそのアルカージナやトリゴーリンにあこがれて自分を捨ててモスクワへ行ってしまったことを主な内容としているが、彼は変化のない草深い田舎でこの単純な不幸に繰り返し浸っていただけでこれ以外何も経験することがなかった。雑誌に取り上げられて小説家として、そこそこ有名になってはいたが、ともかくこういう環境の中で書斎にひきこもり、ニーナに対する愛情だけをたよりに生きていたトレープレフは妄想と幻影の混沌のなかをふらついて、ただただ、出口のない単調な苦悩で神経をすり減らしてしまったのだった。

    これらの物語を薄明かりの中での演出で実に見応え充分な芝居で、水を反射する斜灯や照明がなんとも幻想的で美しく素敵でした。
    ソーリンを演じた渡部朋彦の演技が自然で良い味を出していて、どこまでも重いテーマなのに優雅な気持ちで観る事が出来ました。大満足!(^0^)
    どの役者も演技派で安心して観られ素晴らしい作品でした。




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    2009/05/07 13:00

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  • 演出家がロシア人だから、やっぱ、本に合った演出をされるのでしょうね。
    以前、演出家のアニシモフと演出のお話させて頂いたときに、アメリカ人は大雑把でロシア人はちょっと繊細。日本人はもっと繊細な人種だから、言葉の表現や照明や風景でその繊細さを壊さないように表現する。とおっしゃってました。
    ロシアでも演出家として仕事をしてるので、ロシア半分日本半分で行ったりきたりしてるとか・・。
    素晴らしいですね。
    公演後、外で長いこと、色んな事をお聞きしたけれど、丁寧に興味深い話まで教えてくれました。
    芝居も良かったけれど、こちらも楽しかった!(^0^)

    ワーニャ伯父さんを?素晴らしい!
    この本の素敵なところは説得性のある言葉です。世の中には不条理な事や、思いもよらない不幸な出来事が重なったりするけれど、この本は人生へのバイブルが秘めてあって励まされますね。とにかく生きてみよう。って感じるもの。(^^)

    はい。読んでください。
    初見の方にはちけぷれで応募できます。応募してみて。当ててくれるよ。(^0^)

    2009/05/08 12:53

    素晴らしい作品だったみたいですね・・・。

    この劇団、クラシカルな題材を真正面から取り組んでいて、レベルも高いようですね・・。
    決して明るすぎない演出がロシアの作品にうまくあっているようで、そのあたり、よく研究されているんでしょうね。

    ところで、以前やはりこの劇団のみささまレビューで読ませていただいた「ワーニャ伯父さん」、原作も読んでみました。
    ロシアの小説は何となく苦手意識があるのですが、先にレビューを読んでいて親近感があったこともあり、今回は興味深く読めました。

    この「かもめ」も原作読んでみようかな・・。
    で、しっかり心の準備をして、この劇団の作品、いずれは観てみたいですね・・。
    かねてより興味がある劇団ですし・・。


    2009/05/08 12:39

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