東京ノート 公演情報 青年団「東京ノート」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    インターナショナルバージョンじゃない方を観劇。自分は素直にSFジャンルとして観劇しました。

    この演劇をデラックス版的な多国語版インターナショナルバージョンで観た人は、真面目な人ほど疲弊したんじゃないのか。頭の体操にもなって良かったんじゃないかと思うけど。

    それぞれが母国語で話して、多国語を理解し合う演技って、どんな感じだったんだろう。いちいち??してたのかな。インターナショナルバージョンって、字づらで敬遠しちゃったんだよな~少し気になる。

    誰が演じても物足りなく観えない、この後何十年でも通用しそうな、普遍的な脚本だと思いました。その代わり定番の役者が存在できない食い足りなさはあったけど。

    普遍的な脚本も、見せ方はどうだったんだろう。ほとんど中央の六畳間ぐらいの中で座っての会話劇。せっかくのアゴラじゃない広い劇場での公演、歩き回ったり、場所をもっと隅同士に偏らせるとかの見せ方もあったんじゃないのか。

    中央エリア席の観客にだけ見せてる芝居になってしまってる。百閒は一見にしかず。
    いくら良いセリフでも、表情が見えないといまいちニュアンスが伝わらない。聞いてる方の表情で、そのセリフの意味がガラリといっぺんしてしまう時もある。

    その表情を見る事が出来ない、左右の観客席はどちらかの背中をずーとみながらの会話劇に終始しちゃう。動きの少ない会話劇の好き嫌いって、こうゆうところも関係してるんじゃないのか。

    ああそれと衣装か。やっぱり美術館には作業着とかは合わないのかな。近未来を書いてる普遍的な脚本なら、いい大人でも普通にマッドマックスみたいな格好も受け入れられてると思うんだが。北斗のケンが美術鑑賞とか。んんんそれは無しだな。

    アフタートークで言ってた。曲を使わない演出へのこだわりは、皆が一方向のものを持って帰らないため。それだけ曲の力って大きいんだって。オリザさん、自分はこの演劇をSFとして持って帰りました。帰りに買った台本へのサインありがとうございました。

    買った台本読んだ感想も。
    これは間違いなくSF小説だと思いました。

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    2020/02/20 03:57

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