夜之音、月之香 公演情報 劇団パラノイア・エイジ「夜之音、月之香」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    笑って泣く!
    「劇」小劇場で観る芝居って外れた事ないなー。
    ホントすんばらしい舞台でした。
    半分はコメディ。半分は春台(春琴の弟子)を軸に動くシリアス。
    これらの二つを上手く交差させながら、まったく飽きさせない舞台でした。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    導入音楽は殆どない。しかし、それが気にならない程のお笑いネタあり。
    役者の舞台への入り方にちょっと間があったような気がするが、いかがなんでしょ?

    春琴を慕いながら弟子として春琴の世話をしていた春台は彼女の死後、彼女が生み落とした娘を引き取り育てていた。名を琴子という。
    今や画壇で有名になった春台と、琴子の出生の秘密を追って出版社は琴子に取材を申し込むが、春台は拒否する。一方、琴子の父親が旧財閥だと知った多くの人達は探偵を使い、財産を相続させまいとして、琴子を抹殺するように依頼する。

    琴子を慕っている弟子の一人は探偵によって事実を捻じ曲げられ言いくるめられて琴子を探偵に渡してしまうが、その危機に割って入った春台は琴子を救う為に自分が撃たれてしまう。泣き喚く琴子。息絶えそうな春台は一番美しい桜の丘に行って自害してしまう。

    琴子は「何故ーーー!!」と泣き叫ぶが・・・、

    あとには・・・かつての若々しい春琴の美しい凛とした姿が浮かび上がり、そのバックにははらはらと舞い落ちる大量のさくらの花びらが鮮明に浮かび上がるのでした。そこにはかつて京都での幸せな日々を過ごした春琴と春台の姿があるように。

    自害した春台はこれで師匠の春琴に会うことが出来て幸せだったのだろうか?春琴が、手篭めにされて出来た子を引き取り育て慈しみ、どこまでもひたむきに春琴を慕い続けた春台の物語。

    豊作、彦六、良男の絡みが楽しい!(^0^)
    最後は琴子の絶叫で泣ける!
    素敵な物語でした。お勧め!

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    2009/05/02 17:33

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  • でしょう?ハズレが無い。今度から「劇」小劇場、チェックですねん。(^0^)
    はい。原作も嫌いじゃあないです。愛情は時として狂気になる時もあるかと。

    しかしながら、春台は自己犠牲とは感じてないのでしょうね。ひたむきに慕うというのは、そういうことなのかも。

    はい。好みの作品ではありました。まあ、現実世界ではこれほどまでの究極の愛は見られないのだから、存分に浸ってきました!(^0^)

    2009/05/03 00:50

    そうですね、自分も割りといい印象かも・・。
    「劇」小劇場で観た作品、そういや、外れはないですね・・。

    谷崎の春琴抄に題材を採っていると言う事ですけど、原作ほどエグくなくて、程の良さがちょうどいい加減ですね・・。

    形は違うけどやはり壮絶な自己犠牲・・。

    舞台ではさぞ印象的なシーンが演出されたんでしょう・。

    たまにはこういう世界にどっぷり浸るのも、またいいかも・・。

    2009/05/02 23:58

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