満足度★★★★
甲子園のように。
コーヒー牛乳は疾走する劇団だ。
64分、全員が全力で取り組んでいるところが、すがすがしい。見終わった感想は甲子園(高校野球)だと思った。プロ野球のような派手さや華やかさはないけれど、純粋で全てに全力投球する姿勢は、プレイの巧拙を超えて、見る者全ての心を掴んで離さない。
無邪気な子供のたわいのない遊びにさえ全力で取組み、観客は笑って見ながら、ふと気がつくと、それって相当鍛えられた肉体がないと出来ないよねと、気がつかされたりする。
純粋だった子供の頃の想い出と、主人公の母親を思う愛情と、あらゆるものがきらきらと光ながら、全ての想い出が美しい。宝塚とは真逆なところで、とても美しい芝居だと思った。