Scala –夢幻階段 公演情報 SPAC・静岡県舞台芸術センター「Scala –夢幻階段」の観てきた!クチコミとコメント

  • 「ふじのくに⇄せかい演劇祭2019」。拙メルマガでNo.1お薦めとしてご紹介していた舞台です。ハッと驚かされ、たくらみににやりとして、ダンサーの肉体、技術にほれぼれして楽しみました。

    ネタバレBOX

    ベッドや居間などの生活空間のある灰色の抽象美術で、中央には大きな階段があり、それを挟むように2台のトランポリンが設置されています。トランポリンは客席からは見えない低い位置にあり(高い席からは見えます)、床から落ちた人が跳ね上がってくるように見える仕掛けです。

    椅子がくしゃっとあらぬ方向に折り畳まれたり、額が壁から外れて落ちたり、引き出しが斜めに崩れたり、床の穴に人が吸い込まれるように落ちて行ったり、普段ならあり得ない事が起こるのが楽しいです。

    男性ダンサー、女性ダンサーらがそれぞれに同じデザインのカジュアルな衣装を着ているので、ドッペルゲンガーが現れたとか、誰かの脳内で複数の自分が増殖したとか、SF的想像ができ、日常と地続きの非日常へと突然、スムーズに誘われます。

    多人数で階段から滑り落ちる演技か繰り返されるのは、少し長く感じました。最後はダンサーたちが壁と同色のフード付きコートを羽織り、舞台美術と溶け込むように同化していって消え入る…という演出だったように思います。ダークな世界観で終了。

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    2020/01/09 15:21

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