満足度★★★★★
ビター篇を観て、それからミルク篇を観た。素晴らしかった。まさにフジタタイセイの世界観。4次元的に思考がリンクしていると感じた。一つ一つのステージは、完結しているが、2つのステージが絶妙に絡み合っているのだ。11人×2チームプラス1人の23人の人間模様も緻密に絡み合っている。そして、演者ではない人間その人自身がそこにいた。役者さんたちも脚本の世界を完全に体現していた。実に素晴らしかった。見る側の心の奥にある本質の部分を役者さん一人一人の台詞によって少しずつむき出しにしていくようであった。人の・・・自分の本質に目を向けていくそんな90分であった。いや、開演30分前からすでに、物語は始まっていた。開演前の30分のフジタタイセイの姿が、内容にかかわっいていく。そのあたりの構成も実に巧みである。時間がある方は、ぜひ余裕を見て、開演前に入場されることをお勧めする。