満足度★★★
鑑賞日2019/08/05 (月) 14:00
座席2階RB列24番
寓意に満ちた作品です。ある村の罠に怪物が捕まります。この怪物は、おぞましい姿をし、
瀕死の状態にありますが、殺そうとしても死にません。村人は次第に、この怪物の漂わせる匂いに惹かれ、怪物に自らの家族そして自らを与えるようになります。怪物は人肉を喰らい。どんどん大きくなっていきます。長老は、村を救うには、人肉を食わなければ、怪物がどんどん小さくなっていくことを知り、けして村人を怪物に近づけないこと、近づく者は殺すことを命じます。そして、怪物は消えていくのですが、その時、村は、、、、
原作を読んだことがないのですが、上演時間は1時間10分。舞台は、新国立劇場演劇研修所 & マンチェスター・メトロポリタン大学演劇学校それぞれで、2人1役で入れ子のように演じていきます。ですから、素の芝居として観れば、せいぜい40分に満たないのではないかと思われます。
なぜこのような構成にしたのか?異国語でのやりとりを可能するため?それだけだったら、新国立の研究生だけでやっても良かったのではないかな。今一つ演出構成の意図がわからない。
舞台冒頭、研究生たちが各々の「怪物」の見立てをするのだけれど、ちょっと話が矮小化しすぎかな。
シンプルに観たかった、というのが正直な感想。