満足度★★★★★
日本人にはちょっと馴染みにくいテーマと思われるが、実在の人物のわずかなエピソードからこのような劇を構築してしまうこの作家のインスピレーションにいつもながら感心させられる。徹頭徹尾硬派な会話、修道院の奥の間のような暗くてだだっ広い禁欲的な舞台、抑制的な演技、これらが主人公の心の深淵に入っていくような効果を感じさせた。配役も役柄にピッタリのように思え、あれが本当に代役か、と思ってしまう。いろいろ考えると、あの結末しかなかったのではないか。
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2019/07/21 03:04
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