満足度★★★★
鑑賞日2019/05/05 (日) 14:00
「Ammo」と「ノアノオモチャバコ」を観た。
Ammoは、近未来、自民党(劇中では民自党)の改憲案が国会を通ることが決まってしまった局面で、小党が1行だけ付け加えさせてやる、と言われて、その案を考えるという会議劇。学者に協力を求めても、ほとんど相手にされない中で、小党が考えたのは…、という展開は面白い。なぜ小党に1行付け加えさせるのか、とか、途中から出てきた肉の話はどういう意味があるのか、等の疑問はあるのだが、劇として熱を感じる。政治家の空気が読めない妻を演じた松葉祥子が、最後の決め手となるというのも巧い。
ノアノオモチャバコは初見の劇団だが、亭主関白の父が決めた家訓に反対する家族の反発を、憲法になぞらえての芝居。笑い中心の劇団のようだが、ちょっとやり過ぎの感があり、憲法の話との親和性は今一つの感じがあった。