いいだせなくて 公演情報 カラフル企画「いいだせなくて」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    構成が上手いなぁ・・。
    コメディかと思いきや最後に観客を感動させて泣かせる手法、流石です。そうして最終的にみんなが幸せになって観客を満足させて笑顔で帰らせる。上手い。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    窓の外の桜のセットが美しい。ここに当てる照明がまたまた絶妙!この時期、桜はやはり粋なのでした。

    アニメ作家の自宅に集まる輩は皆どこか壊れていて孤独だった。お互いここに集まってセラピーごっこのように癒しを求める。ここでの妻はもう死んでいるが作家にはその存在が見えている。つまり妻を亡くした作家も亡くなった妻もお互いを必要としていた。

    亡くなった妻も参加してのドタバタコメディのさまだったが、田畑バタのセリフで一気に観客を泣かせる。

    彼女は小さい頃からいじめられっこだったので、いつも孤独で死にたいと思っていた。一人じゃないのに一人だと思い込んで自分を貶めて自分を傷つけて他の人に迷惑をかけてきた。だけど・・死んだ弟も肉親も何処かで見守ってくれている。宇宙を彷徨ってるゴミは一つだけじゃない。自分を必要としている人が必ずいる。

    泣かせるツボを心得てるよね。それを知ってか知らぬか、観客はやはり泣く。

    最後のシーンの演出は本当に美しいです。
    はらはらと散り始めた桜の中に妻は引き込まれるように入り、作家の元から去って行きます。やわらかな風が吹いてきたかと思うと桜が一斉に散りだします。その光景ははらはらと舞い散る風景からサラサラ・・サラサラ・・と、無数の花びらが妻に降り注ぎ頭や服を飾り、そうかと思えば思い返したように枝に留まった花びらが枝で震えているさまは、なんとも可愛らしく愛しいのです。
    そこに当てた照明の効果は幻想的でこの世のものとは思えぬほど美しい限りなのです。ため息が出るほど儚くて魅惑的なさくら。さくら。

    お笑いと涙と美しい演出で魅せられた舞台。



    追伸:昨日そんな桜をみて、本日池袋西口公園の桜を見てきました。お弁当を食べながらしばし、その光景を楽しんでいると、公園の一角でパフォーマンスの催しが・・。
    どこかの劇団なのかなー?と観ていると、天使のパフォーマンスを見せていた彼らは、な、なんと?!東京セレソンデラックスの宣伝の為の前座だったようです。タクマさんのTVドラマとシアターサンモールで始まる芝居の宣伝を、たぶん・・・劇団員だと思うけれど、一生懸命やってました。
    あんなに有名になってもこうやって地道に活動してるんですね。その努力が毎回、劇場を満席にするのでしょう。素晴らしいですね。今から新宿の歩行者天国で同じパフォーマンスをやってチラシを配るとの事。
    小劇団は活発です!(^0^)

    2

    2009/04/05 12:46

    0

    0

  • 芝居は解りやすくてベタです。こんな風に解りやすい芝居というのがやはり大衆向きなのかと。
    だから、世にそれなりに認められる芝居なのかと思いますね。
    解り難い芝居はやはり解らないから評価も低くなりがちです。そういう点ではプロなのですね。
    とにかく安心して観られる。

    宅間は毎回、公演後に観客に向かって「お友達やご親戚、ご近所のかたに是非に口コミしてください。実はチラシよりも何よりも、この口コミが一番の宣伝効果なんです。ですから皆さん、宜しくお願いします。」と必ず、本当に毎回忘れないで、ちょっと目をうるうるしながら観客に頭を下げますよ。あんなに有名になってもです。その姿勢も素晴らしいけれど、まさか、こんな風に路上でパフォーマンスしてるとは思ってもみませんでした。
    今の宅間は劇団の努力の結晶なんですね。ちょっと感動!

    2009/04/06 17:36

    作品説明読むと旗揚げ公演とのことですけど、さすが一線で活躍されるプロフェッショナルで構成されたユニット、いい感じの仕上がりだったみたいですね・・。。

    ストーリーの展開、感動できる持っていき方、泣かせどころ、憎いばかりのラストシーン・・。
    この季節にふさわしい演出もすばらしいです。

    レビューの行間から充足感が溢れているよう・・。
    素敵な作品、ユニットにめぐり合えて、良かったですね・・。


    追伸の部分、セレソンと言えば劇団、宅間さんの知名度、観客動員力からみても十分メジャー劇団だと思いますが、それでもなお地道な努力、素晴らしいですね・・。
    かねてより口コミ、評判を一番大切にする姿勢が、今の成功につながっているんでしょう。
    自分も大好きな劇団のひとつ、拍手を送りたいですね・・。

    2009/04/06 13:16

このページのQRコードです。

拡大