満足度★★★
鑑賞日2019/04/29 (月) 14:00
俳優とオーケストラのための戯曲、と副題が付いた作品で、アンドレ・プレヴィンがトム・ストッパードに呼び掛けて1977年に初演された。冷戦期を背景に、旧ソヴィエトを思わせる全体主義国家の精神病院が舞台である。同名のアレクサンドル・イワノフ2人が収容されている。一人(堤真一)は政治犯、もう一人(橋本良亮)は「オーケストラが頭の中にいる」妄想者。この2人とさまざまな人が絡み合う抽象性の高い舞台だが、感触で、それなりに状況は分かる。6人の役者、7人のアンサンブル、35人のオーケストラが一体となっていて、見応えはあった。