刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ 公演情報 ACTOR’S TRASH ASSH「刻め、我ガ肌ニ君ノ息吹ヲ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    趣向を凝らした構成
    「我」を観ました。

    入場時にいただいたパンフレット(の後半)を読まずに舞台を観たのでストーリーの構成に驚きました。

    静(しずか)役の永田杏也子さんがとっても可愛らしくて引きこまれました。メグミ役の竹村奈津さんも元気いっぱいで声がきれいだなと思って見ていたら、プロフィールをみると、声優もなさっているんですね。納得です。
    クシダ杏沙さんからはコメントをいただいたりしたので、気になって見ていましたが、遊女の役円(まどか)を色っぽく演じていました。

    記憶障害の静の刹那的な愛を白い鬼白狐丸がいかにして繋ぎとめていたのか。記憶障害が故に純粋な愛を白狐丸にぶつける静。鬼の伝説というベースに人としての純粋な愛の形を見せてくれています。

    素敵な感動の物語。いい話...舞台でした。

    ネタバレBOX

    舞台を観劇後にパンフレットに目を通したのですが、現代の<平成>と二十年後の<永正四年>の二重の回想という構成に驚きました。回想が絡まって複雑になりそうなところをうまくまとめたストーリー展開になっています。

    静(しずか)の直截的な愛の表現には微笑ましささえ感じました。青春というか。若かりし頃、そういう気持ちになったこともあったなぁと懐かしさも感じました。それは自分がだいぶ歳をとったという証拠でもあるのですが。

    次の日になると記憶をなくしてしまう静の愛をつなぎとめるために白狐丸がとった行動は自分の体に静の言葉を書かせること。それは自分のところにくれば必ずそれまでの行動を振り返ることができるというトリック。紙でもなく、物でもなく、自分の白い体に文字を刻ませるというその想いの強さに感動しました。

    そして、本当のハッピーエンドではないけれど、ちょっと素敵なエンディング。あっという間の一時間半でした。

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    2009/04/03 22:25

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