満足度★★★★
初わっしょいハウス。ミニサイズで手書き字体の宣材が似通ってるワワフラミンゴとかトリコロールケーキとか、未見で判別不能カテゴリーにあった一つ。やっと目で確かめた。ユニット名でなく実名を冠した経緯や、芝居の中身がなぜ「木星」なのかもよく判らなかったが、ある「日常」を非日常(非現実?)側から触った感覚が舞台上に確実にあり、この感触は気持ちがよい。コントという言葉を当ててよいのかどうか判らない。
スーツを着込み会社人として訓育された人間が登場人物のスタンダードに置かれている。通常のスーツでない人物が一人居て、これは役者が自前のそれを持っていないからそれに当て書きしたのだろうか?など、余計な事を考えたりした。
会社的日常の「あるある」シーン、かどうか自分には判らないが、会社的日常がスタンダードに据えられているからこそ「逸脱」が笑える構図はあった。「おかしな生き物」である人間の矛盾、悲しさ。今回の連作では「何かに所属せずには生きて行けない」「アイデンティティが持てない」結果の組織人の悲しさ・弱点という所に収斂していく感があって、木星を引っ張り出す事でもないのでは・・とも思ったが作者的にはどうなのだろう。