満足度★★★★
鑑賞日2018/04/20 (金)
20日ソワレ(95分)を拝見。
出場5団体を登場順に感想を述べると…
『角度の授業』のエンニュイさんは初めて観る団体さんだが、高木健さん扮する「先生」の“自分可愛い“一本鎗なセリフのラッシュ&パワーに大笑いさせられた。
あと、「母親」役の児玉磨利さん。全体終演後の挨拶で、役のイメージよりずっと若い方だったとわかり、大いに驚かされた。
『ななめ島』のくによし組さんは、本公演を数回拝見している団体さんだが、いつものシュールな設定の下で、こんなにも笑いが取れるとは、正直言って予想だにもしなかった。
恐るべし!くによし組!!
なかないで、毒きのこちゃんさんの『キミはボクの光くん。』は、一種のバックステージもの。コミカルも交えた、(実質)独り語り『コーラスライン』の趣き。
上演毎に演じる役者が替わるトリプルキャストとのことで、私は観たのは石澤希代子さんの出演回だったが、観終わっての印象は…石澤さんの豊かな表現力に尽きるかと。
『おもろいフェスティバル』の劇想からまわりえっちゃんさんも初見の団体さん。
関西の団体らしく、押しの強さと、定番ギャグの連続投入の笑い…実は本来、私の苦手な芸風なのだが、そんな個人的嗜好を押し流してしまうほど、素直に笑わせてもらった。
アガリスクエンターテイメントの『エイジ』。
1990年代後半の日テレ土曜9時台のドラマ、『サイコメトラーEIJI』のサイコメトラー能力(物や人に触れるとそれに残った過去の記憶の断片を読み取る能力)を用いたコメディは、同じく、伝説のw日テレ土9ドラマ『聖龍伝説』まで引っ張り出す程の芸の細かさ。
大変ニッチな題材を使いながらも、息をつかせぬ爆笑の連続!…期待通りの緻密な台本にはひたすら感服する限りだった。
人間の感情のうち、恐らく最も個人差の激しい「笑い」。他の方の感想を拝見していても、(あくまでもワタシ個人の価値判断だが)首を傾げたり・大いに頷いたりと様々だが、会場の反応からみて、少なくとも20日ソワレ回は盛況だったと考える。