預言者Q太郎の一生 公演情報 (劇)ヤリナゲ「預言者Q太郎の一生」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/07/19 (水)

    19日のソワレ(80分)を観て来ました。

    ネタバレBOX

    「マリア」様に「三賢人」とくれば、キリスト生誕の話だと、すぐにピンと来るほどにはミッションスクール出身者です。
    ただし、ここでの「三賢人」、言動が、どこか、ダチョウ倶楽部のアノ3人なんです!
    でぇ、キリストの再来?「Q太郎」なんですけど、見た目(演・澤原剛生:さわはら・ごうきさん)は、ごく普通の純朴そうな青年で、人柄は、まさしく裸の大将・山下清画伯そのもの!
    そして、さらに言えば、この芝居の主人公、実はQ太郎ではなくって、後にQ太郎の妻となる、みちる(永井久喜:ながい・ひさきさん)。

    娘の瑛子(金城あさみさん)を連れ立っての墓参り。見たこともない父親なんかに祈れないと愚図る瑛子に一冊の本を渡す、みちる。
    そこには、互いにまだ幼かった頃のQ太郎との出逢いから、幾年月を経て、瑛子を身ごもるまでの、みちるの激動の半生が…

    観劇後の雑感をばっ。

    まず第一に挙げられるのが、主演の永井久喜さん。今年2月の舞台で知った役者さんなんですが、ハイトーンの声質とキョトンとした表情は印象的だが何となく線の細そうな…スンマセン、認識不足でした!
    舞台の隅から隅まで八面六臂(はちめんろっぴ)。気が弱くて・流されやすくて・でもどこか図太い、みちるを80分の上演時間中、ほぼ出ずっぱりのフルスロットルで演じ切っておられました。

    そして、他の役者さんも永井さん同様、吹っ切れたようにカリカチュアライズされた登場人物を演じることで、テンポのいい、笑いの絶えない、でも、ポツポツと社会風刺や作者の人生観が伺える作品に仕上がっていました。

    ここんとこ、商業演劇系のコメディや、シリアスな人間洞察ドラマを観て来た身には、遊び心コロコロな作・演のタッチ、素直に愉しめました、とさ♪

    【追記】
    ラストのオチとして、キリストよろしく、Q太郎が「復活」するんですけど、ただ墓石から貞子みたいにズルズルと這い出して来て、さてそれから…というところでのエンディングは、ちょっとばかし言葉足らずかなぁっと。

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    2017/07/22 02:54

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