りんごりらっぱんつ at 浮間ベース 公演情報 浮間ベースプロジェクト「りんごりらっぱんつ at 浮間ベース」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2014/11/11 (火)

    11日のソワレ(2時間20分)、観て来ました。

    ネタバレBOX

    池袋から埼京線で北に下って5駅先の浮間舟渡(うきまふなど)。
    この郊外の地にある浮間ベースって建物で1階、2階…ついには、今回、屋上!まで使って、立体的に演劇を展開するのが「浮間プロジェクト」。
    でっ、オイラにとっては3公演目、リピートも含めると4回目の観劇となる舞台を、昨日(11日)の夜、観て来ました。

    共に上京するはずが、前言を翻して、地元での就職を選んだ、姉のナツミ。
    どうやら付き合っている彼氏の意向らしい。
    一人、妹のフユミだけが大学に進むため、東京に旅立つのだが…。
    深夜に彼氏のもとに向かう途中
    不慮の事故で、ナツミが亡くなったことを知らされたフユミは、母親から遺品のノートと、とあるレストランの名刺を渡される。
    お姉ちゃん、東京でパティシエになりたかったんだ…
    二人が幼かった頃、ケーキ屋さんごっこに興じていた思い出が蘇るフユミ。
    それから、ほどなくして、フユミはそのレストランの扉を叩くことになる…

    姉の叶わなかった夢をトレースするように妹が追っていくおはなしなんですが、上京してからの様々な出逢いを通して、家族とのつながりや、彼氏のために唐突に人生の幕を閉じた姉への思いから嫌悪感すら抱いていた恋愛に対しても、フユミは理解を深めていきます。
    原作は、劇団競泳水着さんの上野友之氏。競泳水着さんも何度か拝見しているんですが、クスッと笑える場面を盛り込みつつも、上記のあらすじでもおわかりの通り、ベースはしっとりとした口調で語られます。

    そんな劇団さんのホンを、浮間プロジェクトさんは、1階~屋上の3つの舞台、フル稼働で(内容は公演中ですんで秘密ですけど)大仕掛けに・小技に・お色気までっ(笑)!…結構、賑やかな舞台に仕上げています。

    でも、この賑やかさ故に、本筋のストーリーがより味わい深く感じられました。
    不思議なモノです。

    【補足】
    ええっと、私事で恐縮なんですが、若い頃に弟を事故で失った身には、ナツミ・フユミ姉妹の回想シーンあたりで、ちょっくら胸に迫るものがありました。
    姉妹役の慶雲さん(フユミ役)・中村佳奈さん(ナツミ役)、好演です。

    それから、脇役なんですが、Q本かよさん(☜誤変換ではありません!)。
    フユミが働くレストランのセルヴーズ(女性のギャルソン、給仕係)役の彼女、快活なセリフ回しが、ものがたりの良いアクセントになっていたと思います。

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    2017/07/20 00:41

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