満足度★★★★
休憩挟んで4時間近い観劇だが、苦痛感なく、興味深く観た。木下順二戯曲を味わう。平家物語の原文(恐らく)もテキスト上に引用し、従って全体に解読の難があるが、要所で意味合いが知られる台詞や展開を示して、飽きずに観られる。なぜ子午線なのか。戯曲は緻密に周到に、歴史的事件(源平壇ノ浦の合戦)と天文の次元とをつなぎ、最後にしっかりと作家の狙いが結実する瞬間、えも言われぬ感懐に身を浸される。木下戯曲、さすが・・。舞台装置の大胆かつさりげない技も光っていた。
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2017/07/05 02:03
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