至極滑稽亡者戯 公演情報 HYP39「至極滑稽亡者戯」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/10/27 (木)

    HYP39Divという劇団さんがございます。主宰が表情豊さんとおっしゃる若い女性の方で、表情豊プロデュース三重苦演劇部、という意味合いで「エイチワイピーサンジュウキュウディヴ」と読むんだそうです。
    でぇ、表情さんも含め、劇団員の客演舞台は何度か拝見したことはあるんですが、これまでご縁がなかった本公演、27日の夜、ようやく観に行くことが出来ました。
    『至極滑稽亡者戯』(しごくこっけいもうじゃのたわむれ)、1時間45分の舞台です。

    ネタバレBOX

    貧乏暇なし、人望なし。ないないづくしの「この世」を捨てて、三十路で子持ちの劇作家・岡田シャーミンが辿り着いたのは所謂「あの世」。三途の川に柳の木、六道の辻に閻魔のお裁き。「あの世」の旅もそれなりに。ただ気がかりなのは、志半ばで去った「この世」のこと…古典落語『地獄八景亡者戯』をベースに、あの世とこの世の狭間で苦悩する?ある劇作家の物語。

    食当たりで急死した主人公が、てんやわんやの地獄巡りのあげく、現世に帰って来る(生き返る)という、落語『地獄八景亡者戯』の内容と、明らかに表情豊さんご自身を模した「劇作家」の人物設定から、おはなしの流れ、大方察したうえでの観劇だったんですが、聞くと…もとい!想像すると・実際に観るのとでは大違い!
    まだ公演中なんで簡単にしか触れませんが、次から次へと出し物が変わる寄席のテンポで見せる、いにしえの遊園地風・仰々しいお化け屋敷…と見せかけて、実わぁ、作者から「演劇」への一途なラブレター、でした。散々笑い転げたあげく・最後にグッと胸に来る作品でした(ご本家の落語の噺を知らなくても、充分愉しめる内容でしたよ!)。

    【追記】
    早めに会場に来ると、故・桂米朝師匠の本家!『地獄八景亡者戯』のさわり、音声が流れていて、大層、懐かしくも・嬉しく思われました、とさ♪

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    2017/06/04 05:27

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