満足度★★★★
セリーヌという名前は、どこかで聞いたことがある。まあ、フランス風の名前なので、そう思い込んでいただけなのかとの思いながらも、予備知識なしで観に行った。
セリーヌに関するデンマークのピーター・ラウゲセンという現代詩人へのインタビュー映像とその訳文を投影し、そこにセリーヌの世界を再現していく。演劇というよりは、身体表現。セリーヌって何なの?暗澹とする空間と抑圧的な台詞に、ただただ聴覚・視覚をゆだねることの不安と恍惚。何なんだこれは?説明不能というか、言葉を持てない。せなお、帰ってセリーヌを調べると、、、、今から30年以上前、神田の幾つかの古書店で見かけた、あの分厚く濃朱のカバーを付けた本が出てきました。ああ、あれを書いた作家なのか、天井裏の書庫に1冊くらいあったかもしれない。でも読んではいないな。