満足度★★★★
日本の3大奇書(黒死館殺人事件、虚無の供物、ドグラ・マグラ)、その最後の小説に着想した本公演は、その世界観の魅力を引き出していた。着想した小説の難解さ、それは周知のことである。この公演は、あえてその世界を描こうとした野心作のようにも思える。戸惑うような雰囲気は、客席内に入ってすぐ実感できる。囲み舞台のどこに座るか?けっして凝った作りではない、むしらその逆のシンプルな設営。しかし何となく”あやしげな”空間、その視覚から様々な感覚が目覚め、開演までを楽しませてくれる。(上演時間1時間40分)
ネタバレBOX
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2017/04/01 09:55
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