男装音楽劇 くるみ割り人形 公演情報 青蛾館「男装音楽劇 くるみ割り人形」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/03/26 (土)

    青蛾館(せいがかん)さん初体験の舞台、『男装音楽劇 くるみ割り人形』。

    ネタバレBOX

    午前零時が近づいても、なかなか寝つけないでいるクララ。さっきまで遊んでいた大勢のくるみ割り人形を床に散らかしたまま、テレビのスイッチを入れてチャンネルをザッピング。やがてテレビの画面が「砂あらし」になったとき、突如、姿を現したのは、謎の男・ドロッセルマイヤー。どこか父親の面影がある彼の跡を追うように、カラーバーに変わったテレビ画面の中に飛び込んでいくクララ。すると、そこには宮廷の人々とネズミの一族が対立する不思議な世界が開けていた…

    バレエの『くるみ割り人形』とはかなり異なるストーリー。実は本作品、原作に魅了された、故・寺山修司さんがアニメ映画向けに書かれたシナリオを、総勢33名のオール女優陣によるファンタジー音楽劇として舞台化したもの。演技・衣装・振付・音楽・映像が一体となった、ものがたりの世界。キュートでコミカル、でも、ほんの少し毒も含んだ1時間40分。目も耳も十二分に満足させて貰いました。

    役者陣。以前に舞台を拝見したことのある、ヒロイン・クララ役のエリザベス・マリーさんに、皇女マリー役の田中美甫さん。初見の宮廷厨房長役・中井沙織さん。個人的には、このお三方が印象に残りました。
    それから、上述の「キュートでコミカル」、まさに体現したかのような、ネズミ軍団の役者さん達。中でも、ひときわ愛くるしい所作の女優さんが気になって、後で調べてみたら…私にとっては、カフカの『変身』以来となる石橋穂乃香さん。良い意味で、初々しさを失わないでいる彼女に大変好感を持ちました。

    追加公演となる30日(水)14時からの回のみ、大人同伴の上で未就学児も観劇可能になったとのこと。未就学児は勿論のこと、大きくなり過ぎた子供の方にもお勧めデス♪

    0

    2017/03/21 00:06

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大