満足度★★★
鑑賞日2015/11/05 (木)
双子の兄弟を演じるのは、林龍三さ…おっと、この名優は天に召されたんでした。
正しくは林竜三さん。キャリアの長い、舞台中心に活躍されている役者さん。痩身・短髪の、刑事ドラマの犯人役がお似合いの容姿の方(失礼!)。
この林さんが、いわばジキルとハイド的な兄弟を、実に巧みに演じ分けておられました。
で、残忍な性格の弟も実は、最初から悪人だった訳ではなくてぇ…作品全体のトーンとして、潔いほどに、性善説が貫かれています。
また、作中、キーパースンとなる「ワタシは宇宙人」の不思議少女。
時の流れを止めたり・変えたり、人間を瞬間移動させたり、と八面六臂の大活躍。おはなしを進行させるにあたっての、ワイルドカード(万能カード)。見事なくらいの、ご都合主義です。
徹底した性善説に、力技のご都合主義…舞台演劇にリアルを求める、うるさ型の観客からは、小言の幾つかも聞こえてきそうですけど、まあ、そんなちっちぇえ事は置いといて(笑)ハートウォーミングな良い作品だったと、オッサンは思いました、とさ♪