ゴドーを待ちながら 公演情報 劇団東京乾電池「ゴドーを待ちながら」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    初日を観劇。が、スズナリは満席、予約者にも立ち見が出、恐縮してか払戻しをしていた。ウラジーミルとエストラゴンには柄本祐と時生兄弟という事で、東京乾電池ならではの配役と言える。ポッツォとラッキーも確か知った俳優が出るはずと思いきや、ベンガル氏体調不良で急遽の代役。
    祐・時生コンビ(どっちが兄だっけ)の掛け合い、案配は中々躍動感あり、飽きない。動きは演出の妙で、秀逸。客席の笑いの沸点低いのが気になった。
    ずっと以前観た父・柄本明のゴドーに通じる、素の笑いが今回も出る。何に対して笑ったかは知らねど、密度の高い「現在進行形」掛け合い演技のある瞬間にこれをやられると思わず釣られて笑ってしまう。祐の通る声と感情起伏の自在な正統派演技に対し、時生のスルメの味を出す天性の?キャラという取り合わせが(兄弟だからか)気持ちよく、やりとりの滑らかな流れを促す動線ミザンス指定の演出が相まって何やら賑やかに楽しい、間抜けで愛すべき人間どもの競演(饗宴)。
    ただ、二幕は一転シリアス、または人生の寂寥を詠う色彩となり、こちらのトーンは際立った趣向もなく淡々と進み、前半とは逆の真情が見えたかったが、二人にはまだ「老人」役のリアリティは荷が重かったか。

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    2017/01/07 03:09

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