満足度★★★
ペットといってもこの劇中の人たちには最早家族なんだろうな。結局狂っているのは人間の方なのかもと、ちょっとゾクリとしたりして。犬を飼っている友人の感想を聞いてみたい気がする。
【犬を拾いに】「物語が繋がっている」という感覚は何となくわかる気がするが、それを他人に強要するのは宗教的な感じがして気持ちが悪い。個人的には「居るだけ」というキーワードが結構刺さった。
【グッドバイブレーション】これが一番好きだった。ボールをぶつけることくらいしか為す術のなかった佐野木が切ないなぁと思っていたが、最後にカーディガンを投げることでそれまでの思いに決別した紗英と、それを瞬時に理解した佐野木との共犯者めいた感じにぐっと来た。
【漫画の世界】まさに狂気の世界。理由なんてないんだろうな。とにかく怖かった。
【賛美歌】結局苛烈な処罰感情は自分に向けられたものだったのね。深谷とは手段は似通っていても目的は真逆で、それに気が付いてしまったラストが切なかった。
『狂犬百景』大変見応えがありました。やっぱりゾンビよりも人間の方が怖いよね。ゾンビ映画は観たこと無いけどさ。