満足度★★★★
鑑賞日2016/12/10 (土)
面白くて笑えるのに心臓の下のみぞおちの奥あたりをギュッと掴まれるお芝居。
男たちはガキっぽくてその場のノリで生きている感じで、女たちは計算高くて容赦なくて優しく乾いてる感じで、そういった本性剥き出しで交わす会話に心地よく吸い込まれていく楽しい時間
ズレた人にちゃんとツッコんで、意見もぶつけて会話を成立させるから、見ていて胸がつかえずにおかしな人達を笑えるし、ノリや酷い有様も受け入れられる。
とにかく会話劇としての脚本が上手くて、発せられる言葉が素晴らしい。
見せたい自分と、見られたい自分と、求められている自分と、何もしない自分。誰かのためってことと、自分のためってこと。記憶を失って「0」の位置になれば、どれが本当の自分で正しい自分かわかるかも。男である自分には結構刺さった