雪女ー密室の行軍ー 公演情報 鬼の居ぬ間に「雪女ー密室の行軍ー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    緊迫感のある舞台
     舞台は明治35年厳冬、日本軍は露西亜との戦争に向けて寒冷地での戦闘を想定した冬期軍事訓練を計画した。その舞台が八甲田山系である。予定では1月23日青森営舎発、1泊2日で田代新湯迄の20㎞を踏破する計画であった。然しこの年青森の積雪は例年を遥かに凌ぐ記録的なもので、参加した210名のうち199名が亡くなるという大惨事になった。所謂雪中行軍遭難事件である。(追記後送)

    ネタバレBOX

     舞台は明治35年厳冬、日本軍は露西亜との戦争に向けて寒冷地での戦闘を想定した冬期軍事訓練を計画した。その舞台が八甲田山系である。予定では1月23日青森営舎発、1泊2日で田代新湯迄の20㎞を踏破する計画であった。然しこの年青森の積雪は例年を遥かに凌ぐ記録的なもので、参加した210名のうち199名が亡くなるという大惨事になった。所謂雪中行軍遭難事件である。
     今作はこの事実を下敷きに、雪女伝説を絡ませ、偶々遭難中に発見した雪小屋に避難した第三小隊7名と道案内の娘、第三小隊隊長の婚約者であった女を登場人物として構成されている。物語としては、生き残った主人公の岩木に、12年後穂積の婚約者であったキエが事の真実を問い質すという形をとっているが、岩木は、生還後、精神に変調をきたし、実家の座敷牢に閉じ込められていた。だが、12年後に脱走、遭難現場の雪小屋に戻って来たのである。その錯乱した記憶の原因を、当時の資料、生き延びる為に食べたとされる鹿肉を手掛かりに炙りだしてゆく。果たして暴かれた真実とは? 

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    2016/12/16 15:15

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