雪女ー密室の行軍ー 公演情報 雪女ー密室の行軍ー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★

    途中まではスッゲェ怖かったのですが,何だろうなぁ,途中から醒めてしまいました。別に凍死しそうな真冬の八甲田山の山小屋で汗をかくのが変だろう(熱演)とか,案内の村の女が小隊に合流するのはないだろうとか,雪女の正体は・・・などではなく,結局,テーマに対する個人的な好みなんでしょうね。良い芝居だとは思いますが・・・

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/12/17 (土)

    行軍の話しなのに行軍をせずにその過酷さや極寒の雪山の恐ろしさを感じさせ、一部隊に起こった恐ろしい悲劇を見ている人に突きつけた!
    なぜ足を負傷した岩木だけが生き延びることができたのか、女はなぜ突如山小屋に現われたのか、その真実に近づくにつれ、もうこれ以上は知りたくないと目を閉じ耳をふさぎたくなるようなその先に待っている恐怖。
    暗く恐ろしい話しではあるけど、ミステリー要素を含んでおってひとつひとつ謎が明らかになっていく展開は単純に面白かった。
    丁寧に丁寧に物語を繋げているのがめっちゃ伝わってきた!
    緊張感あふれるシーンでセリフがちょいとつまっちゃったのがもったいないなぁって思ったけど、小劇場らしさを堪能できるいい作品でした。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2016/12/17 (土)

    追い詰められた状況の中で、人が崩壊していく。じわりじわりとその恐ろしさが染み出してくるようだ。冬という季節の上演でなおさら寒さが募った

  • 満足度★★★★★

    終わっちゃいますよ~!
    いやぁ~怖かったけど、物凄く面白かった。
    これは専用劇場でロングラン公演でもしないと勿体ない。
    いい時間を有難う!!

      (・・でも、本当に怖いですよ。)

  • 満足度★★★★★

    密室の行軍
    胸が締め付けられました。一瞬たりとも目が離せませんでした。つらさ、厳しさ、寒さが感じ取れました。衝撃的な脳裏に焼き付く内容です。

    ネタバレBOX

    追い詰められた人の心は想像を絶することを感じました。歴史の愚かさか、帝国陸軍への批判か、我々が生きる今を見つめなおすことだろうか、どこに進もうとしているのか、ひとそれぞれに感じ方は違うと思います。
  • 満足度★★★★★

    緊迫感のある舞台
     舞台は明治35年厳冬、日本軍は露西亜との戦争に向けて寒冷地での戦闘を想定した冬期軍事訓練を計画した。その舞台が八甲田山系である。予定では1月23日青森営舎発、1泊2日で田代新湯迄の20㎞を踏破する計画であった。然しこの年青森の積雪は例年を遥かに凌ぐ記録的なもので、参加した210名のうち199名が亡くなるという大惨事になった。所謂雪中行軍遭難事件である。(追記後送)

    ネタバレBOX

     舞台は明治35年厳冬、日本軍は露西亜との戦争に向けて寒冷地での戦闘を想定した冬期軍事訓練を計画した。その舞台が八甲田山系である。予定では1月23日青森営舎発、1泊2日で田代新湯迄の20㎞を踏破する計画であった。然しこの年青森の積雪は例年を遥かに凌ぐ記録的なもので、参加した210名のうち199名が亡くなるという大惨事になった。所謂雪中行軍遭難事件である。
     今作はこの事実を下敷きに、雪女伝説を絡ませ、偶々遭難中に発見した雪小屋に避難した第三小隊7名と道案内の娘、第三小隊隊長の婚約者であった女を登場人物として構成されている。物語としては、生き残った主人公の岩木に、12年後穂積の婚約者であったキエが事の真実を問い質すという形をとっているが、岩木は、生還後、精神に変調をきたし、実家の座敷牢に閉じ込められていた。だが、12年後に脱走、遭難現場の雪小屋に戻って来たのである。その錯乱した記憶の原因を、当時の資料、生き延びる為に食べたとされる鹿肉を手掛かりに炙りだしてゆく。果たして暴かれた真実とは? 
  • 満足度★★★★★

    身じろぎもできない・・・
    「え~っ雪女がでてくんの?こわ~い。でもフフッちょっと観てみようかなっ」なんていう人はとんでもない事になると思う。 
    自分は今まで、これほどまでに追い込まれた人間の本性を赤裸々に描いた作品を観たことが無い。 
    「死」そのものより、死を覚悟出来ずに正気を失ってしまう人の弱さこそがまさに恐怖である。 
    終演後しばらくは「すごい、・・すごい」という言葉が、ただただ頭の中をグルグル駆け巡っていた。 
    あの現場の様な状況ではさすがに正気を保つ自信など無いし、まず小屋まで辿り着くのすら無理だろうが、自分なりに倫理や道徳とか言う以前のもっと原始的なところの「死」について見つめ直す機会となりました。 

    私は演者をやった事がないので分からないのだが、役者さんは公演後、感情を引きずったりしないのだろうか。 
    打ち上げ等で切り替えて最後まで乗り切ってほしい。 
    とは言え私は観客サイド。初日よりさらに演技の深みを増していくであろう明日以降の公演を観劇する人達がうらやましかったりする。

    ネタバレBOX

    唯一の生存者の記憶から描かれるため、最初は何かモヤモヤしており、何だか薄気味悪いのだが、そのハッキリしない気味悪さはは生存者自身の気持ちそのものであろう。 
    徐々にクリアになっていく、仲間達の身と心を蝕んでいった魔のとき。 
    そして鍵をにぎる、ある「モノ」 
    薄々そうじゃないかとイヤな予感がしてきたが、やっぱりかーっ!
    人が獣に成り下がる時、それでも正当性とか語ってしまう姿が悲しい。

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