天使も嘘をつく 公演情報 燐光群「天使も嘘をつく」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ドキュメンタリー演劇
    この芝居は「ドキュメンタリー演劇」と言っていいかな、と私は思う。

    「普通に暮らしている人たち」がそこにいる。役者がわざとらしくない。
    そのせいか、起こっている問題に一緒に立ち会っている感覚がした。
    そして一緒に考えた。
    表面はソフトに、しかし中身は、いま日本のおかれている問題を、ハードにそして骨太に、それを丁寧に描いている。
    切実な局面に置かれている人たちのはずだが、沖縄だからだろうか、そこに住んでいる人たちはみんな明るい。
    また、竹下景子さんと馬渕英里何さんが、いい意味でとけ込んでいる。
    二役している役者が何人かいたが、微妙なさじ加減で演じ分けられていた。
    「似ているけれどちょっと違う」
    おもしろい、演劇ならではの瞬間の一つ。
    2時間を超える芝居だが、全然飽きなかった。

    終盤、竹下景子さんが演じる、映画監督クリモトヒロコの台詞を聞いたとき、
    「あー、こういう考え方があるんだ。」と刺激を受けた。びっくりした。私の中にはなかった。
    でも、「あり」だと思った。
    その内容をここに書き込みたいけど、ネタばれみたいな感じがするので書きません。

    観終わって、すがすがしさを感じた。
    いま、日本そして世界、いろいろ問題が起っている。
    「才能」も「力」もないそんな私だけど、「何か」できるんじゃないかと思った。

    お薦めです。

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    2016/11/21 20:44

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