満足度★★★★★
念願の狼少年!
おぼんろの原点、やっと出会えた。先に戯曲を読んでの観劇だったが、冒頭のシーンから、文字では感じられなかった思いが立ち上がった。わかばやしめぐみさんの言葉、ひとつひとつが胸に突き刺さった。これが役者の力量というものなのだろうな。
どこにいてもしあわせと感じるのは自分の心持ち、考え方次第なのだということはわかっている。それを荒っぽいながらもストレートに見せつけられ、若さのある作品、若い団体に上演されている(好まれている)のも納得。今後再演を重ねながら少しずつ変化もあるだろうし、原点は原点として存在しながら姿を変えていくのではないか。普遍的であることは不変とは限らない。おとぎ話とはそういうもの。
まさにおとぎ話なのだけど、自分の現状と重ねてしまい、いつものように別の世界の景色は見えてこなかった。その代わり彼の内なる光、キンキラキンのラブが確かにそこに見て取れた。この物語、大切に育てて行ってください。また会う日まで。